2016年 06月 26日
UK国民投票-まさかのEU離脱 |
すでにニュースで報じられているとおり、先日UKで行われた、EUに残留するか離脱するかについての国民投票の結果は、離脱52%、残留48%となった。
まずこの国民投票には法的な効力はない。
国民の意向をたずねただけてあって、現政府はEU残留することに決めることは可能である。
ただし、国民の半数以上が離脱の意思を示しているのを無視してEU残留とすれば、当然与党・保守党に対する不満が爆発、次の国政選挙に勝つことは難しいと予測される。
残留派陣営を率いた現職のキャメロン首相は辞任を表明。
次期首相は10月の保守党大会にて決定される予定。
リスボン条約50条(正式にEU脱退を申し入れる)は急いで行う必要はないとの見解。
これに対してEU側は「即刻、リスボン条約50条を行使するように」強力に圧力をかけてきている。
UKのEU離脱によって世界の経済に大きな影響が出ていることを考えれば、一刻も早く離脱に関する話し合いを始めたいのは当然だろう。
ポンドは1985年依頼の全面安。
従って、UKへの輸入品が値上がりする。
今まで安いものを求めてEU国から買っていたフルーツや野菜も軒並み値上げになるだろう。
一方、全自治体が残留を望んだスコットランド(残留62%、離脱38%)は、EU残留の可能性を探るとともに、UKからの独立に関する2度目の国民投票を行う可能性大と発表。
スコットランドのこの動きは、さらに混乱・先行き不透明性を増長することになるだろう。
残留を訴えていた野党労働党のコービン党首に対し、労働党員から不満が噴出。コービン党首に対する不信任案を提出しようとした労働党議員が免職された。これに反対して、労働党内閣議員の半数以上が辞任する騒ぎになっている。
与野党ともに次期リーダーを誰にするか?という問題に直面しており、離脱に関する話し合いを始めるどころじゃない。内紛やってる場合じゃないのに・・・。
現在のところ、UK(UNITED KINGDOM=連合王国)は全然連合されていない、バラバラ分解寸前である。
与野党の次期リーダーが決まり、リスボン条約50が起動されるまでは株や通過は不安定のままだろう。
一旦リスボン条約50が起動されても、規定の2年以内に離脱交渉が終わる見通しは事実上ないとされており(あまりにも多岐に渡る条約改定が必要なため)、そうなると政治的・経済的不安は、長期化するだろう。
もしかしてもしかしたら「やっぱり残留します」と政府が発表するんじゃないか、世界経済・イギリス経済の安定のために、そんなことになるんじゃないか、という希望もちょっぴりある。
離脱派勝利が決まった日、UKの将来を悲観したsaba夫が「国外脱出するべ?」と聞いてきた。
「いいけど、どこに」?と聞くと、「パプアニューギニア」と言う。
「なんでパプアニューギニア??」と聞くと、
Because nobody cares about that country. (誰もあの国のことなんか心配しないからさ)
要するに、ヨーロッパやUKみたいに移民のことでガタガタ言わないし、大国にとってうまみのない(と言っては失礼だけど)国なので、誰が入国して働こうと、誰も気にしない、ってことらしい。
まあそれは冗談にしても、そんな冗談でも言わないと不安で押しつぶされそうな気持ちになってしまう、そんな週末。
まずこの国民投票には法的な効力はない。
国民の意向をたずねただけてあって、現政府はEU残留することに決めることは可能である。
ただし、国民の半数以上が離脱の意思を示しているのを無視してEU残留とすれば、当然与党・保守党に対する不満が爆発、次の国政選挙に勝つことは難しいと予測される。
残留派陣営を率いた現職のキャメロン首相は辞任を表明。
次期首相は10月の保守党大会にて決定される予定。
リスボン条約50条(正式にEU脱退を申し入れる)は急いで行う必要はないとの見解。
これに対してEU側は「即刻、リスボン条約50条を行使するように」強力に圧力をかけてきている。
UKのEU離脱によって世界の経済に大きな影響が出ていることを考えれば、一刻も早く離脱に関する話し合いを始めたいのは当然だろう。
ポンドは1985年依頼の全面安。
従って、UKへの輸入品が値上がりする。
今まで安いものを求めてEU国から買っていたフルーツや野菜も軒並み値上げになるだろう。
一方、全自治体が残留を望んだスコットランド(残留62%、離脱38%)は、EU残留の可能性を探るとともに、UKからの独立に関する2度目の国民投票を行う可能性大と発表。
スコットランドのこの動きは、さらに混乱・先行き不透明性を増長することになるだろう。
残留を訴えていた野党労働党のコービン党首に対し、労働党員から不満が噴出。コービン党首に対する不信任案を提出しようとした労働党議員が免職された。これに反対して、労働党内閣議員の半数以上が辞任する騒ぎになっている。
与野党ともに次期リーダーを誰にするか?という問題に直面しており、離脱に関する話し合いを始めるどころじゃない。内紛やってる場合じゃないのに・・・。
現在のところ、UK(UNITED KINGDOM=連合王国)は全然連合されていない、バラバラ分解寸前である。
与野党の次期リーダーが決まり、リスボン条約50が起動されるまでは株や通過は不安定のままだろう。
一旦リスボン条約50が起動されても、規定の2年以内に離脱交渉が終わる見通しは事実上ないとされており(あまりにも多岐に渡る条約改定が必要なため)、そうなると政治的・経済的不安は、長期化するだろう。
もしかしてもしかしたら「やっぱり残留します」と政府が発表するんじゃないか、世界経済・イギリス経済の安定のために、そんなことになるんじゃないか、という希望もちょっぴりある。
離脱派勝利が決まった日、UKの将来を悲観したsaba夫が「国外脱出するべ?」と聞いてきた。
「いいけど、どこに」?と聞くと、「パプアニューギニア」と言う。
「なんでパプアニューギニア??」と聞くと、
Because nobody cares about that country. (誰もあの国のことなんか心配しないからさ)
要するに、ヨーロッパやUKみたいに移民のことでガタガタ言わないし、大国にとってうまみのない(と言っては失礼だけど)国なので、誰が入国して働こうと、誰も気にしない、ってことらしい。
まあそれは冗談にしても、そんな冗談でも言わないと不安で押しつぶされそうな気持ちになってしまう、そんな週末。
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by sabasuki
| 2016-06-26 23:21
| イギリスいろいろ