2011年 10月 09日
衛生観念 日本とイギリス |
イギリスに住み始めた頃に苦労したのは、英語はもちろんのこと、イギリスと日本の衛生観念の違いを理解すること。
日本では家に入れば靴を脱ぐのは当たり前。学校では「上履き」があって、「体育館シューズ」があって、それらを履き替えるのを忘れようものなら、ものすごくバツが悪いし、多分注意されると思う。
イギリスの学校には「上履き」も「体育館シューズ」もありません。家の中でも靴。たまに2階(たいてい寝室がある)は土足厳禁、という家もあるけれど。
日本では、靴は外を歩く時に履くもの=汚いもの。小さい子供が靴を触って遊んでいたら、多分「汚いから、遊んじゃダメ」と、取り上げられるでしょう。
この靴が「汚い」という意識はイギリス人にはないようで、「私の靴は汚くない(not dirty)」って言うんです。Dirtつまり泥などの汚れはついてない、ということのようで、靴の裏を見せてくれたりします。
そこにバイキンがついてるとか、そういうレベルでは考えないみたい。だから靴のまま椅子に乗ったり、ソファに寝そべったり。昔、ホストファミリーが、ベッド頭上にある棚から物を取る際、靴のままでベッドに上がったことがものすごくショックだったな。
もう20年ぐらい前ですが、saba夫(当時は彼)の実家で夫、夫の実弟、私の3人でチャーハンか何か、ご飯ものを食べていた時のこと。
居間のソファに座って(お皿を膝の上に置いて)食べていたところ、弟がお皿をカーペットの上にひっくり返してしまいました。それはもう見事なぐらい、下から順番にカーペット、ご飯、その上にお皿、の順になってた。
あーあ、もったいない・・・と思っていたら、弟はそのお皿を拾い、床に落ちたご飯をぜーんぶまたお皿にのせて、何事もなかったかのように食べ始めました・・・・。えええ~と叫んだsaba。
ちなみに当時、実家には犬3匹、猫3匹が住んでおり、床に相当毛が落ちていただろうことは間違いありません・・・・ものすごいものすごいショック。それまで自分が信じて疑わなかった衛生観念がガラガラと崩れて行く感じ。
12年前、まだ1歳過ぎの娘がsaba夫の実家の床を這うのがイヤでイヤで・・・・でも這うことを止めるのは発育上よくないだろうし葛藤の日々・・・娘は手を真っ黒にして這ってました(泣)。その時までに猫が1匹増えて4匹、犬3匹も健在で・・・。
そしてつい数年前のこと、イギリス人が食べ物を床に落としたとき、「5秒ルール!」と言いながら即座に食べ物を拾って食べたことがありました。
どういうことか尋ねると、食べ物を床に落としても5秒以内に拾えば衛生上問題なく食べられるルールだそうです。もちろん、そんなルール初耳でしたよ!
うちのムスメには、食べ物は「落ちたら終わり~」ときつく言い聞かせて育てたし。だけど5秒内なら大丈夫で6秒だとダメなのか、というその線引きもよくわからない。
こんなルール、きっとこの人のでっちあげに違いない、と思ってたら。
最近のこと。TVシェフ・ジェイミー・オリバーがアメリカのある家庭で、13歳の男の子に料理の手ほどきをしていた時。
フライパンでチキンを焼いていた13歳の男の子(この日人生初めての料理)、フライパンを腕にひっかけてしまい、その拍子にチキンはゴロゴロっと床の上に。
硬直する男の子に、横で見ていたジェイミー、冷静な声で「大丈夫。5秒ルール!」と言ったんです!!
えーーーーと思うのもつかの間、その子ははっと我に返ったかのようにチキンを拾ってフライパンに戻した!!!
っと言うことは、イギリスのシェフどころか、アメリカでもこのルールは存在するんだな!?
あーんショックショック!まあチキンが床で拾ったばい菌類は加熱されることで多分死滅するだろうから、これはいいのかもしれないけど・・・それにしても・・・・日本人の衛生観念っていったい・・・・
義母なんかが言うには、ばい菌を多少身体に入れておけば免疫ができるから・・・って。まあ確かにそれはわかるんだけど。除菌、除菌ってなにもかも除菌しまくるのも極端だし。
こんな衛生観念なUKですから、子供はしょっちゅうお腹壊してますよ。熱を伴う吐き下しが24時間続くってやつです。まあそうやって免疫を鍛えてるんですよね・・・。
イギリスと日本の中間ぐらいがいいかな。
日本では家に入れば靴を脱ぐのは当たり前。学校では「上履き」があって、「体育館シューズ」があって、それらを履き替えるのを忘れようものなら、ものすごくバツが悪いし、多分注意されると思う。
イギリスの学校には「上履き」も「体育館シューズ」もありません。家の中でも靴。たまに2階(たいてい寝室がある)は土足厳禁、という家もあるけれど。
日本では、靴は外を歩く時に履くもの=汚いもの。小さい子供が靴を触って遊んでいたら、多分「汚いから、遊んじゃダメ」と、取り上げられるでしょう。
この靴が「汚い」という意識はイギリス人にはないようで、「私の靴は汚くない(not dirty)」って言うんです。Dirtつまり泥などの汚れはついてない、ということのようで、靴の裏を見せてくれたりします。
そこにバイキンがついてるとか、そういうレベルでは考えないみたい。だから靴のまま椅子に乗ったり、ソファに寝そべったり。昔、ホストファミリーが、ベッド頭上にある棚から物を取る際、靴のままでベッドに上がったことがものすごくショックだったな。
もう20年ぐらい前ですが、saba夫(当時は彼)の実家で夫、夫の実弟、私の3人でチャーハンか何か、ご飯ものを食べていた時のこと。
居間のソファに座って(お皿を膝の上に置いて)食べていたところ、弟がお皿をカーペットの上にひっくり返してしまいました。それはもう見事なぐらい、下から順番にカーペット、ご飯、その上にお皿、の順になってた。
あーあ、もったいない・・・と思っていたら、弟はそのお皿を拾い、床に落ちたご飯をぜーんぶまたお皿にのせて、何事もなかったかのように食べ始めました・・・・。えええ~と叫んだsaba。
ちなみに当時、実家には犬3匹、猫3匹が住んでおり、床に相当毛が落ちていただろうことは間違いありません・・・・ものすごいものすごいショック。それまで自分が信じて疑わなかった衛生観念がガラガラと崩れて行く感じ。
12年前、まだ1歳過ぎの娘がsaba夫の実家の床を這うのがイヤでイヤで・・・・でも這うことを止めるのは発育上よくないだろうし葛藤の日々・・・娘は手を真っ黒にして這ってました(泣)。その時までに猫が1匹増えて4匹、犬3匹も健在で・・・。
そしてつい数年前のこと、イギリス人が食べ物を床に落としたとき、「5秒ルール!」と言いながら即座に食べ物を拾って食べたことがありました。
どういうことか尋ねると、食べ物を床に落としても5秒以内に拾えば衛生上問題なく食べられるルールだそうです。もちろん、そんなルール初耳でしたよ!
うちのムスメには、食べ物は「落ちたら終わり~」ときつく言い聞かせて育てたし。だけど5秒内なら大丈夫で6秒だとダメなのか、というその線引きもよくわからない。
こんなルール、きっとこの人のでっちあげに違いない、と思ってたら。
最近のこと。TVシェフ・ジェイミー・オリバーがアメリカのある家庭で、13歳の男の子に料理の手ほどきをしていた時。
フライパンでチキンを焼いていた13歳の男の子(この日人生初めての料理)、フライパンを腕にひっかけてしまい、その拍子にチキンはゴロゴロっと床の上に。
硬直する男の子に、横で見ていたジェイミー、冷静な声で「大丈夫。5秒ルール!」と言ったんです!!
えーーーーと思うのもつかの間、その子ははっと我に返ったかのようにチキンを拾ってフライパンに戻した!!!
っと言うことは、イギリスのシェフどころか、アメリカでもこのルールは存在するんだな!?
あーんショックショック!まあチキンが床で拾ったばい菌類は加熱されることで多分死滅するだろうから、これはいいのかもしれないけど・・・それにしても・・・・日本人の衛生観念っていったい・・・・
義母なんかが言うには、ばい菌を多少身体に入れておけば免疫ができるから・・・って。まあ確かにそれはわかるんだけど。除菌、除菌ってなにもかも除菌しまくるのも極端だし。
こんな衛生観念なUKですから、子供はしょっちゅうお腹壊してますよ。熱を伴う吐き下しが24時間続くってやつです。まあそうやって免疫を鍛えてるんですよね・・・。
イギリスと日本の中間ぐらいがいいかな。
by sabasuki
| 2011-10-09 05:03
| あんなこと・こんなこと