ローマ最終日。連日の暑さと
修行のおかげでお疲れ気味のSaba家一行。この日の予定はバチカン美術館と、サン・ピエトロ大聖堂訪問。
バチカン市国は世界一小さい独立国で、人口約800人、面積は0.44キロ平米で、東京ディズニーランド(0.55キロ平米)より狭く、天安門広場(0.44キロ平米)と同じぐらい(ウィキペディアより)というから驚き。
もっと驚いたのは、天安門広場がそんなにも広いってこと。テレビで見たことあるだけやけど、あれは多分、天安門広場のごく一部だけが写ってたから、さほど広く見えなかった、ってことかな~。
この壁の手前側がローマ、向う側がバチカン市国。パスポートのチェックなしで出入り可能。警備もなし。国境だと知らなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうな感じ。
さてこのバチカン美術館、常に大混雑、当日入場券購入に3時間待ちなんかザラだというので、あらかじめ予約していくことに。
どのガイドブックを見ても、「混雑する前=朝一番に着くように」と書いてある。しかし、動きが超スローなうちのティーンエージャーに、早起きほどの苦行はない。 あれを叩き起こして、シャワーだのドライヤーだのやってる間、イライラしながら待つのも苦行。朝一番は無理っぽい・・・・午後から行けば、午前中に入場した人が退館してくる頃で館内は空いてるかな・・・・と、午後2時半に予約した。 オンライン予約の手数料は加算されるけど、これで長蛇の列に並ばなくてすむ。
午前中はゆっくり支度し、ランチを食べてからバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂訪問。ざっと歩くだけで2時間はかかるというので、出てくる頃には夕方になる。
sabaはバチカン美術館のすぐ近くにあるサン・ピエトロ大聖堂にも行きたかった。これまた入場するために長蛇の列につく必要があるらしいけど、夕方には列が短くなってるという情報を得たので、じゃあバチカン美術館の後に行けば、混雑がマシになった頃に行けてちょうどいいかも・・・と期待していた。
バチカン美術館に到着したのは2時過ぎ。美術館前には入場を待つ人の列はなかった。当日入場券購入に3時間待ちというのは、朝早く到着した場合なのかもしれない。みんなが朝一で出かけるから混雑するんやわ。午後からやったら、誰も並んでないのに・・・・。そんなことを思いながら館内へ入ると・・・・。
バチカン美術館内は、梅田のバーゲンセールか淀川の花火大会か、というほどの大混雑ぶり。
人・人・人、それにガイド付きで鑑賞しているグループの多いこと!有名な絵の周りは個人・グループ多数で大混雑。
グループ鑑賞してる人たちはかたまって立ってるしガイドの説明が長いのでなかなか絵の前から動いてくれない。説明は絵から少し離れたところでやればいいのに・・・・。絵の真ん前を陣取って長々と居座るの、あんだけ混雑してる館内では迷惑行為・・・・。
一番混雑がひどかった場所では、まるで梅田のラッシュ時の満員電車の中のよう。前後左右を人に囲まれて、とにかく前に進まない!低い位置にある展示物が見えない!そばへ寄ろうにも思うように動けない! こら、アカン・・・・。
しかもムスメは早い段階から暑いだの足が痛いだの疲れただのと言って、Saba夫婦より遅れてダラダラ歩いてくるし、混雑してるんやから離れ離れになったら探しようがないので、ちゃんとついてきてるんかいなーと気にしながら、もー何のために午後入館にしたと思ってんのさーとイライラ。
ふと気がつくと、何やらキレイなモザイクが・・・多分ドラゴン退治かなにかのお話になってると思う・・・。
これら以外にもあと何点かあった。人と人の間を縫ってやっと写真に収めたけど、残念ながら説明書きには近寄れず。
ミイラ棺の中・・・こんなキレイなもんやったって知らんかった!
ミイラ棺の裏側なんか、そう見る機会ないよなー。これもキレイ。きっと高貴な人のミイラが入っていたに違いない・・・。
天井も気合の入った美しさ。
おーいまだ撮ってんのー と言いたげな二人が見える(笑)。
「エデンの庭のアダムとイブ」。めちゃくちゃ癒される絵やった。
そして美術館を見たあとはシスティーナ礼拝堂へ。ここは撮影禁止。おしゃべりも禁止。
まず足を踏み入れたら、その壁画・天井画に圧倒される。天井画はミケランジェロが一人で4年、壁画の「最後の審判」は5年かけて描いた。下描きもせずに、直接描いていたというから、スゴイ。1999年に修復が終わって、色が鮮やかになった。特に青がキレイ。修復前は塵や汚れがついていたのでかなり暗い色だったとか。
この礼拝堂の中も、ものすごい人・・・中で人の流れを整理してる人がいて、礼拝堂の真ん中に立って鑑賞するように、と言われた。時々、お喋りの声が大きいと「しーっ」 と係員に注意される。
そんなガサガサとした雰囲気だったので落ち着いて鑑賞できなかったのが残念。でも撮影禁止なのでしっかりと目に焼き付けとかないと・・・。もちろんネットでいくらでも見れるけど、やっぱり本物とは色が違うし、あの大きさは迫力がある。 ピカソのゲルニカを見たときも、大きいとは知ってたけど、実際に見たら想像をはるかに超える大きさで、胸に迫るものがあった。実物を見ることの意味はそこちゃうかな・・・。
美術館を出る頃には、暑さと人混みを歩き続けたのとで、3人ともぐったり。2時間半ぐらい休憩なしで歩き通しやったもんなぁ。どっか涼しいところに座って冷たいものを飲みたい!ということで、サン・ピエトロ大聖堂はお流れに・・・。そりゃあもう並ぶのも歩くのもイヤやんなぁ・・・。残念・・・。
ミケランジェロが設計した大聖堂。せめて遠くから外観だけでも・・・・。